
情報社会化が進む昨今、情報漏えいやシステム攻撃のリスクはさらに増しつつあります。とくに会員管理システムでは、多くの個人情報を取り扱うため、徹底的なセキュリティ対策が欠かせません。本記事では、会員管理システムのセキュリティ不足によるリスクや、会員管理システムにおける具体的なセキュリティ対策について詳しく解説します。
会員管理システムのセキュリティ不足によるリスクの例
会員管理システムにおけるセキュリティ対策は、情報漏洩やシステム障害などのリスクを防ぐために不可欠です。以下に、主要なリスクとその事例を示します。
■会員情報・個人情報の流出
会員の個人情報が流出すると、プライバシーの侵害や経済的損失のリスクが高まります。たとえば、ある企業では外部委託先のシステム保守担当者が不正に顧客情報を持ち出し、18万人以上の会員情報が流出しました。結果として、発覚後業務委託との取引は停止され、顧客には謝罪文書が送られましたが、個人情報の不正利用は確認されていません。
■機密情報の漏えい
未公開の企業情報や契約に基づく情報が不正にアクセスされるリスクがあります。過去にテスラでは元従業員によって100GBの機密データが盗まれ、内部報告書や従業員の個人情報が含まれていました。このデータ漏洩は外部の新聞社からの通報で発覚し、テスラは法執行機関と協力して対処しています。
■第三者によるホームページの改ざん
悪意のある第三者によって、ウェブサイトが改ざんされる事例もあります。ラウンドワンでは、第三者による不正アクセスでホームページが改ざんされ、料金案内ページが変更される被害が発生しました。個人情報の流出はなかったものの、ホームページの復旧作業に追われ、今後のセキュリティ強化が発表されています。
■基幹システムへの攻撃による停止
基幹システムやクラウドサーバが攻撃されると、システムやサービスが停止し、業務に重大な影響を与える可能性があります。大阪市の病院では、外部の給食業者のVPNから侵入されたランサムウェアによって、診療が長期間停止する事態が発生しました。パスワードの使い回しが大きな被害を招いた要因とされています。
■マルウェアへの感染・拡大
サーバにマルウェアが感染すると、サイトやサービスを通じてユーザーにもリスクが拡散します。埼玉大学では教職員のパソコンがマルウェアに感染し、情報が外部に漏洩しました。マルウェアはウイルスメールの送信に利用され、他の端末への感染拡大の可能性は低かったものの、再発防止に向けた注意喚起が行われています。
会員管理システムにおける具体的なセキュリティ対策
会員管理システムのセキュリティ対策は、システムの安全性を保つために重要です。
以下に具体的な対策方法を説明します。
IPアドレス制限
IPアドレス制限は、サービスへのアクセスを特定のIPアドレス範囲に制限することで、不正アクセスや海外からのサイバー攻撃に対抗します。
インターネット上の「住所」であるIPアドレスを活用し、信頼できるIPからのアクセスのみを許可して情報をまもります。
二段階認証・多段階認証
メールアドレスとパスワードに加え、SMSで送信された一時的なログインコードを入力する二段階認証や、スマホの指紋認証、顔認識といった多段階認証も効果的です。
これにより、ログインプロセスの安全性が向上します。
シングルサインオン
シングルサインオン(SSO)は、一度のユーザー認証で複数のシステムへのアクセスを可能にします。
結果的に、認証プロセスが簡略化され、認証失敗による不正アクセスのリスクが低減します。
アカウントロック機能の設定
誤ったパスワード入力やコマンドの連続エラーがあると、アカウントをロックする機能です。
ロック解除にはサポートセンターでの本人確認が必要となり、なりすましや不正アクセスを防ぎます。
SSL/TLSによる通信の暗号化
SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)は、ウェブブラウザとサーバ間の通信内容を暗号化します。
これにより、通信中のデータが第三者に盗まれるリスクが低減します。暗号化によって、データの内容が保護され、安全な通信が確保されます。
データセンターの選定・活用
専門業者が運営するデータセンターを利用すると、サーバやストレージの保護が強化されます。
自社でサーバを構築するのではなく、信頼できるデータセンターを選ぶと、障害発生時のリスクを軽減できます。ただし、データセンターの選定には慎重な評価が必要です。
バックアップ
データのバックアップを複数の場所で保管すると、攻撃や破壊があった場合でも迅速に情報を復旧できます。
バックアップデータにもセキュリティ対策が求められ、情報処理のリスク分散に役立ちます。
パフォーマンス管理
ハードウェアの加熱や過負荷、同時アクセスの増加によるシステムダウンを防ぐため、パフォーマンス管理とモニタリングが重要です。
安定的なパフォーマンスを維持すると、システムの信頼性が高まります。
セキュリティ対策の判断基準を紹介
セキュリティ対策の判断基準には、以下の認証が重要になります。
ISO 27001(ISMS)
情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格です。
情報の完全性、機密性、可用性が適切に管理されているかを評価します。ISO 27001を取得すると、国際的に認められたセキュリティ対策環境が整っていることの証明となります。
プライバシーマーク認証
個人情報の保護と取り扱いについて、日本情報経済社会推進協会が定める基準に適合する事業者に付与される認証です
。一般に「Pマーク」と呼ばれ、個人情報保護の実施状況を第三者が確認することで、信頼性が高まります。
まとめ
会員管理システムにおけるセキュリティ対策は、個人情報や機密情報の保護、システムの安定運用に不可欠です。リスクには情報漏洩、機密情報の漏えい、ホームページ改ざん、基幹システムへの攻撃、マルウェア感染などがあり、それぞれに対策が必要になります。具体的には、IPアドレス制限や二段階認証、シングルサインオン、アカウントロック、SSL/TLSによる通信暗号化、データセンター利用、バックアップ、パフォーマンス管理などが有効です。また、ISO 27001やプライバシーマーク認証は、国際的に認められた信頼性の証です。適切な対策と認証取得により、セキュリティの強化が図れます。
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引用元:https://www.systemd.co.jp/smart_hello
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